骨盤矯正とは?骨盤矯正が必要な人は?

骨盤矯正という言葉を知らない人はいないと思います。骨盤矯正ダイエットがはやり、骨盤矯正という言葉を1度は聞いたことがあるでしょう。でも、骨盤矯正をしたことがある人はまだまだ少ないと思います。今日はそんな骨盤矯正について解説いたします。

骨盤矯正とは?

骨盤矯正

骨盤矯正というと、直接、骨を動かすものだと思われている方もいますが、実はそうではありません。骨盤矯正は骨盤まわりの筋肉を中心に、指圧や関節運動を行い、悪い癖を取り除き、ゆがんでしまった骨盤を本来の正しい場所に戻す施術のことを言います。

骨盤がゆがむ原因

では、なぜ骨盤がゆがむのでしょうか。骨盤がゆがむ原因には、日常生活や筋肉の状態により、さまざまな要因があります。

姿勢

骨盤のゆがむ大きな原因の1つです。例えば、座るときに足を組む癖があるとか、いつも鞄を同じ側にかけるなどの癖があると、骨盤はゆがみやすくなります。骨盤がゆがまないように、足を組まないで、背筋をピンと伸ばして座るなど、できるだけ正しい姿勢を心がける必要があります。

筋力の低下

骨盤がゆがむ2つめの原因は筋力の低下です。姿勢を維持するための筋力が低下して、骨盤や背骨を支えることができなくなり、ゆがみが生じます。日頃から筋力が低下しないように、運動することが大事になってきます。

筋バランスの乱れ

骨盤がゆがむ3つめの原因は、筋バランスの乱れです。筋バランスの乱れは筋肉がこったり、張ったりしている時に筋肉の動きが悪くなり、悪くなったところをカバーするように周辺の筋肉に負担をかけてしまい、姿勢や歩き方のバランスが悪くなります。さらに、前後左右の筋肉のバランスが崩れて、骨盤にゆがみが生じます。一部の筋肉だけに負担がかからないように・長時間、無理な姿勢を続けないように注意することが必要です。

骨盤ゆがみ簡単セルフチェック

簡単な骨盤ゆがみチェックを紹介します。まず仰向けに寝た状態で、腰と床の間に手が入るかを見てください。手のひら一つが入るのが理想です。左右の手を重ねても、まだ余裕があるのであれば、骨盤が前傾していて、反対に手が入らないのは後傾しています。

また仰向けに寝たときの足の開きが80~90度で左右対称なら問題ないが、左右でいびつであったり、開きすぎていたりしたら、骨盤がゆがんでいるかもしれません。

骨盤矯正は民間治療

骨盤矯正は医療用語ではなく、民会治療の1つです。施術を行っているのは、整体師、エステティシャン、カイロプラクティック施術者のカイロプラクター、鍼灸師です、骨盤矯正は病気やけがの治療ではないので、保険適用外となり、施術費用は自己負担となります。例外もあります。例えば鍼灸院や整骨院で腰痛の軽減や改善を目的とした場合は、整骨院の柔道整復師も鍼灸師も国家資格なので、治療になれば保険適用されます。

骨盤矯正に期待できる効果は?

骨盤がずれると、内臓が本来の場所より下がったり、下半身の血行を悪くしたりします。血行が悪くなると様々な問題が起こります。骨盤矯正をすると、それらが改善され、全身の骨格バランスが整います。美しい姿勢やダイエット、肌荒れにも効果的です。また、骨盤矯正をすると、子宮や卵巣の負担も軽くなり、生理痛も軽減されます。筋肉の不調が改善し、筋肉がほぐれると、腰や肩の痛みが軽減したり、骨格バランスが整って、小顔になったりします。骨格矯正とのいいところは、健康と美容のどちらの効果もあるところです。

骨盤矯正がおすすめの人

骨盤矯正

● 腰痛・頭痛に悩んでいる人
● なかなか痩せない人
● 妊娠・出産した人

骨盤矯正がおすすめの人は、腰痛や肩こり、頭痛などに悩んでいる人です。肩こりや生理痛、腰痛、頭痛などの症状は日常生活にも支障を来しやすいからです。また、なかなか痩せない・下半身太りの人にもおすすめできます。骨盤がゆがんでいると、痩せにくかったり、血行が悪く、下半身がむくみやすかったりするからです。

妊娠でお腹が大きくなると、反り腰になりやすく、骨盤もゆがみやすくなります。さらに、妊娠から出産時までに骨盤が開き、骨盤周辺の筋肉も緩んでしまいます。一般的には、産後3ヶ月ほどで、骨盤が元通りになりますが、反り腰や筋肉の緩みがひどいと、本来の位置に骨盤が戻らなくなる場合もあります。妊娠・出産による骨盤のゆがみは、自然に元には戻らないので、産後の骨盤ケアは重要になってきます。

骨盤をゆがませないように!

骨盤矯正

骨盤は悪い姿勢などでゆがんでしまいますが、ゆがませないように自分で、できることもあります。

骨盤をゆがませない日常対策

● 凝り固まっている筋肉のストレッチ
● 座るときに足を組まない
● 椅子やソファの背もたれをなるべく使わない
● 背筋を伸ばして座り、骨盤の高さをチェックする
● 鏡の前で一日数回、正しい姿勢を意識する

気づかないうちに、脚を組んだり、片足重心で立ってしまったりしがちですが、毎日、鏡で正しい姿勢を確認しておくといいと思います。

骨盤は日常生活を送っていますが。少しずつゆがんでいくものです。矯正をしてから、どのくらい効果が持つかは、はっきりと言えません。ですから、定期的に治癒院に通い、自身でケアを行わなければならないのです。治癒院になかなか行けないときは。自宅で簡単にできるストレッチを行い、骨盤のゆがみをできるだけ押さえるのがおすすめです。

自宅でできる骨盤矯正ストレッチ

自宅でできる骨盤矯正ストレッチを紹介します。ベッドの上など気軽に行えるので、時間があるときに試してみてください。

ベッドの上で行う骨盤矯正ストレッチ

1. 仰向けに寝る
2. 両手をバンザイさせて、頭の上で組む
3. 腰を伸ばしながら、その場で足踏みするようにして、骨盤を上下に動かす
これも左右交互10回行ずつ行う
1. また仰向けで手を上げた状態で寝る
2. 両腕の力を抜いて、肩や首がベッドから浮かないように腰をひねってストレッチ
3. 10秒キープ、反対も同様に

ベッドストレッチ応用編

ストレッチと併せて、筋力を鍛えると、より骨盤が安定していいそうです。足を組んでできない人は、ボールやタオルなどを太ももに挟んで行ってみてください。
1. 仰向けに寝る
2. 膝を曲げて組み、両手は体の横におく
3. その状態でお尻から骨盤、腰・背中が一直線になるまで、息を吐きながら持ち上げる
4. あげきったところで息を止めて、深呼吸をする
5. 息を吐きながらお尻を元の位置に戻す
6. 10回繰り返す。終わったら反対側も!

骨盤を整えるストレッチ

1. 右膝を立てて、左膝は床につけて、膝立ち
2. 両手は右太ももにおく
3. その状態でお尻を水平に出し、15秒キープ
4. 反対も同様に3セット行う

姿勢に効くストレッチ

1. 右膝を立てて、左膝は床につけて、膝立ち
2. 両手は右太ももにおく
3. 上半身を水平に移動させる
4. 後ろに伸ばした足の付け根から太ももの前を呼吸しながら少しずつ伸ばしていく
5. 15秒ほど伸ばしたら息を吐きながら、最初の状態に戻す
6. 反対側も行う

体の調子が悪くなってから、ストレッチを始めてもよくならないかもしれません。あくまでもゆがませない対策なので、よくならない方は病院か、治癒院に行ってください。

まとめ

骨盤矯正

骨盤は出産や、日頃の姿勢など、さまざまな理由でゆがみます。骨盤のゆがむと、体調不良につながるケースも多いので、治癒院で骨盤矯正を受けたり、自分でストレッチを行ったりする必要があります。骨盤のゆがみをなくして、体の不調を解決しましょう!